北海道のコロナ禍を毎日書いてます…昨日はナウシカ、見ました。2020年12月26日 10:20

昨日はクリスマスの夜でした。
昼間に二回、10~15センチほどの雪かきをして、夜は久しぶりのアニメ「風の谷のナウシカ」を見ました。何とも懐かしかったですね、空を駆け抜ける健気(けなげ)なナウシカ…。
 当時は、腐海から出てくる瘴気(しょうき)にやられないように登場人物がみんな特製マスクをつけているのが目立ちました。今は不織布でできた安いマスクや、手作りの布マスク、(さすがにアベノマスクは見たことがない…)の人たちが街中を普通に歩いている風景となり、どちらも違和感がなくなっているのが奇妙な感じでした。
 合唱禁止のため、ある大学の合唱団員は、おそろいのマスクをつけ、大声を出して歌うことなく、歌詞のカードを順にめくって見せる…奇妙な風景でした。

 10年ほど前、オックスフォードにある、野良クジャクが闊歩している大きな公園でのこと。戸外の広大な空間でのダンスパフォーマンスでは、大声で絶叫するという、はた迷惑をことをしておりました。晴天の休日、ピクニックに来ていた家族連れ達が芝生から居なくなりましたが(当たり前…)、特に誰にもとがめられずに10名程で「パフォーマンス」。よほど怪しかったのでしょうね…申し訳ありませんでした。

 ナウシカの画面には、叫んだり怒号を上げるなど「絶叫」のシーンが出てきます。しかし今は「コロナ禍の中、息も絶え絶え」では、叫ぶところか息もしていないのは、かつては丹田呼吸など腹式呼吸で豊かに免疫を高められていた時代が思い出され、少なからず悲しひ…。

 「めんこい…」は可愛いの謂い。これをさらに可愛くして「めんちこい」と発音する女の子がいました。発音は「めんチュこい」に近いかな…。 Kの音はときどきCHの音に変化するので、そうやって可愛らしくする音で造られた言葉を「指小詞」といい、小さくて可愛らしいものを指します。
 ちなみに、「ナウシカ」の音に近いロシア語は「ナウカ(科学)」かな、これにK音→CH音への転化を勝手につけてしまうと、「ナウチカ」で「科学ちゃん」くらいの意味になるでしょうか。また、CHチ音→SHシュ音へとよく入れ替わるので、そうしてみると「ナウシカ」「ナウシュカ」かな…。風の谷のナウシカを見ながらの音韻的冥想でした。
 もっと雪が降り積もったら、例年のことですが、クロスカントリーのスキーをかついで雪に埋もれただだっ広い公園に行きます。誰もいないので、今年は是非、絶叫しておきたいと思います。雪原で絶叫している高齢者を見かけたら、「…し、仕方がないなあ…」と遠い目で見守ってやってください…。

※連日、コロナ禍状況のデータを入れつつ感想を書くので意識は保てますが、間違いなく疲れているようです…。さて、来年は変異種などにやられないように丹田呼吸などであらためて頑張ることにいたします。

アビガンは…承認されない方向です。単盲検 vs 二重盲検法2020年12月20日 23:24

アビガンは催奇性があることで、新型コロナウイルスの治療薬としての承認がズーッと遅れていました。しかし、結局は、「患者が使用を受け入れる」という観察研究という枠組み以上には、治療薬としては使えない方向のようです。
※重症でない患者156名にアビガンを投与して、PCR検査で陰性になるまでの日数が、投与された群では2.8日早かった、という結果。
 本来は「医師と患者が共に、本物の薬か偽薬(プラセボ)かを知ることなく治療に用いる(ダブル・ブラインド)」という二重盲検法(double blind analysis)という研究手続きをとる必要があったのです。しかし、アビガンの観察研究では、「医師は知っているが、患者は投与されるのが本物の薬か偽薬かは知らない」という単盲検査(single blind test)だったようです。つまり、使用する医師は「これは実は偽薬なのでね、効かないのだけれども。観察研究の被験者として、この人には偽薬を投与することになってゴメンね」という状況が、患者側に悟られたり疑われたりする可能性が否定できないので、「薬の投与による暗示効果が偽薬と本物の薬とで同じだったとは言えない」ためでした。
 ようするに、「(…これは本物のアビガンだから聞くはずだ)」という自信に満ちた医師から投与されたときと、「(…偽薬だから効かないだろうなあ…)」と自信のない医師からの投与では「薬の効果が違うから」、研究の土台が整っていなかった、ということです。実は、新しい薬を作る創薬の専門家によると、「暗示効果を超えるほどの薬効のある新しい薬を作り出すのは極めて困難…」ということなのです。

 前にも書きましたが、催眠と暗示の専門的な書籍『精神生物学(サイコバイオロジー): 心身のコミュニケーションと治癒の新理論』(1999)が、人の免疫にも、本人の無意識の思い(暗示…という言葉で表すことにします)が大きく影響することを明らかにしています。
 5/23のブログ:この本の紹介があります 
 薬効については、例えば、「鎮痛剤の効果の55%は暗示効果」であることが紹介されています。これは、ただの偽薬でも、「良く効く痛み止めだ」と思って服用すれば、痛みの半分は軽減できるということです。
*もしくは、被験者の半分には効いたということだったか…。すぐに確認できずスミマセン。

 そうした研究結果が出ているため、「投与する医師側も、服用する患者側も、その錠剤が偽薬であるかどうかは知らない状態」で「本物の薬、あるいは偽薬」のどちらかを投与する―という「二重盲検法」の方法をとらないといけないわけです。もちろん、医師側に薬を渡す管理者のレベルではそれが本物か偽薬かのリストはあるのです。それで、偽薬を服用した人と、本物の薬を服用した人とで、どれくらいの効果があったかを対比するわけです。そうして、統計的に有意に(1%あるい5%の間違いの可能性を許容して)、「本物の薬の方に一定の効果があった」と結論付けるわけですね。*現在は有意性検定だけではなく、検定力分析を用いて効果量を把握するのが必須ですけれども。

 北海道新聞の数日前の記事(12/16付け)に、「偽薬効果(プラセボ効果)」とは逆側の効果である「副作用についての偽薬効果」すなわち「ノセボ効果(nocebo effect)」が紹介されていて驚きました。
 「…脂質異常症の治療薬スタチンには筋肉の痛みや倦怠感と行った強い副作用があり、そのため中断する人が多いこと。しかし、研究の結果、その副作用の90%は偽薬を投与しても発生した」(イギリス; 2016~2018年、被検者37~79歳の60名)のです。つまり、何にも効かない偽薬をスタチンという薬だとして服用すると、本物の薬を服用したときの副作用の90%(記事には数値の正確な説明はなし)が起きた…というのです。「ノセボ効果」について実に分かりやすい、凄い研究結果でした。

 「気のせい…の力」についてきちんと勉強する際、上記1999年の本が大変に参考になりました。暗示の効果などを長年、研究してきたので紹介しましたが、このブログと出版社とは残念ながら何の関係もありまっせん。

GoToトラベルが感染拡大につながるエビデンスは無いってさ。2020年12月04日 14:29

凄いですねえ、大阪などでは重症者用ベッドが危険水域という医療逼迫の赤信号が出て、これだけの感染拡大が進んでいるのに「GoToトラベルが原因だというエビデンスがない…」という厚顔無恥の政府解釈です。「旅行に行って感染した人が二百数十名くらいしかいないしー」ということですが、無症状感染者があちこちで接触する機会を作ってきた…というエビデンスはとれないので「無い」という馬鹿(*)な話です。
*「馬鹿」については文末に短報があります。

○以下は二つの解釈 ―
 「疫学的事実」対「個別事例」のズレのお話
 「エビデンスは無い」という政府解釈は、使えない個別事例を用いることで、統計的・疫学的・数理的な「感染拡大」の学問的事実とすり替えをしたものです。

「電磁波とガンとの関係」

[その1] 昔の職場に居た同僚は、電子レンジにショウジョウバエを入れて短時間「チン!」をして、遺伝子の突然変異の研究をしていました。2.4GHZ!?の電磁波が細胞分裂しているところに作用して、遺伝子が変異しきちんと再生されない…という研究でした。
 そのため、当時流行り始めた「ケータイ電話って電磁波がヤバいんじゃないですか?!」という関係者に研究内容の話をしに行っていましたね。「はい、耳に当ててケータイを使うと…ヤバイです」というお話し。今は更に、4G/5G規格などは強力電波なので間違いなくヤバイー。
*スマホを炊飯器やレンジ(2.4Ghz)に入れて、WIFIの電波を遮る実験がありました→[こちら]

[その2] その頃の話だと思いますが、「高圧電流を流す電線が鉄塔間で張られている、そこからの距離が近ければ近いほど(強力な電磁波が出ていて) 脳腫瘍になる確率が高い」という研究がありました。これは統計的あるいは疫学的な研究というアプローチですが、これから「高圧電流鉄塔のそばに居たから、私は脳腫瘍になった」という個別の事例は、そのように類推できるけれども、「直接的な証明ができないので関係あるとはいえない」という結論になります。

[その他] 50年以上も喫煙を続けてきた恩師の一人は自ら予測したとおりに肺癌になって亡くなられました。なので、「タバコで肺癌になったなあ」と教え子ならびに同僚一同が思うところですが、これが「証明できない…」のです。統計的には、喫煙と肺癌に相関関係があることは分かっていますが、それはあくまでも統計的な話で、「そのAさんという個人について、彼が長年タバコを吸っていたから肺癌になった」という直接の証明にはならないのです。

 時短要請や外出自粛要請をして、「人出の量を全体として低下させる→接触の機会が減るだろうから→感染者数が減ってくる」という論理で対応してきた政府が、「(GoToトラベルで)人出を増やしても:感染者は増えない!」(または、増えるかどうかはわかんないー)という屁理屈なので、本当にどれだけ人を馬鹿にしているのか…という、とてもお粗末な国のお話しでした。

* 昔々、中学の担任の趣味が狩猟とかで、鉄砲をかついで狩りに行ったときの話。山に分け入って進んでいったら、木々の間に動くものが見えて「エゾ鹿だっ!」と銃口を向けて狙いをつける。引き金を引こうとしたとき、「う、馬だな、あれは…」という、とんでもなく情け無い話でした。バカだなあ…。閑話休題。

9/24木 北海道 感染+11,治療中204。昨日のブログには計算上のエラーが…2020年09月25日 17:27

9/18金 感染1905人,退院1723人,治療中182名!
9/19土 感染1922人,退院1731人,治療中191名!
9/20日 感染1938人,退院1734人,治療中204名!! (図)
9/21月 感染1953人,退院1738人,治療中215名!!! (拡大図) 
9/22火 感染1962人,退院1746人,治療中216名
9/23水 感染1974人,退院1762人,治療中212名
9/24木 感染1985人,退院1781人,治療中204名
* 北海道感染状況―翌日の新聞による。
これまでの死亡者107人 (北海道新聞朝刊から) *赤色は連休。
新規感染者が17人,17人,16人,15人、9人、12人、11人という推移で、大きな変化はありません。今は、4連休後となる来週の数字を静かに待っている感じです。
昨日、PCR検査の偽陰性に関わる数値を書きました。PCR検査について「検査の感受性は 0.70」「検査の特異性 0.99」(仮に)として、前にも紹介しましたが、「尤度比」が計算できます→「オッズ計算器」

さて、昨日のブログに書いた数値は、実は暗黙のうちに「1000人が全員陽性だったとして…」という仮定がおかれていますが、気がつきましたか!?
それで「ビックリ!」するような数字となっています。実際は、ここに人口全体の「有病率」、あるいは日本の空港に到着する海外からの来訪者の「有病率」をいれる必要があります。
来訪者1000人中10人が罹患して空港に着いたということにすると、有病率は「1% 」(0.01)となります。すると、偽陰性の人は「三名」です!
*実際の有病率は国毎に違いますが、おおむね、10000人に数名程度のようです。一般にこうした計算の際に、「有病率」に類した基本情報が見落とされる傾向があることが知られています(Tversky and Kahneman)。説明が足りずゴメンナサイ。

○ PCR検査の「偽陰性」、つまり「判定が陰性なのに実際は罹患している人」は約30%存在する―。これはPCR検査で罹患者を陽性と判断できる確率が70%程度と低いためです。「自国で陰性、日本に着いて陰性」と二回とも陰性となる罹患者は、0.3x0.3=0.09つまり9%は陽性者で、それが国内に入ってきます。1000人の9%とは90人なので、毎日90名程の陽性者が国内に入ってくる計算です。
↑これにはエラーがあるので、要注意!


以下はオッズ計算結果です(こちらの数字は大丈夫)。

「思考停止」のGoToキャンペーン。感染対策は、ない。2020年07月18日 10:42

「認知の歪み」というキーワードを使って、人の非効率的な言動を修正しようという認知療法ですが、実は根本的なところに誤りがあります。元々は、A.コージブスキーによる「一般意味論」の内容をほぼそのまま取り入れて提起された「論理療法・論理情動療法」から展開して「認知療法」が出てきたのですが、次のような混乱が起きてしまいました―。

一般意味論⇒
 人類一般の認識には本質的に(認知システム内に)誤りが組み込まれている。

認知療法⇒
 心理的な問題を抱える人たちには「認知の歪み」があるので、それを修正しよう。

つまり、臨床心理士の方などが「あなたには認知の歪みがあります」という言い方は全く不正確であって、まずは「私たち人類にはどうしようもない認知の歪みがあります」と言わなくてはいけない―ということです。
 「人間の認識上の歪み」の問題を相談相手の個人的な問題へとすり替えてしまっている…というところに本質的なズレがあります。

 一般意味論は1933年に出版された『科学と正気 Science and Sanity』によって、その基本が説かれたのですが、その本は大著であり、また内容は論理学から集合論の陥穽、そして相対性理論まで網羅する内容だったため (翻訳を試みていた先生はおられますが…) 出版を引き受ける出版社はなく、日本語で部分的に紹介する本が出版されただけで時代が過ぎ去ってしまいました。実に残念なことでした。

 人間の認識について、よく知られていることとしてはソクラテスの「無知の知」ということが挙げられます。「自分がそのことを知らないで居る、という事実に気がついて、知らないままであることに気がついている」といった意味です。哲学の出発点のように紹介される、基本的な事柄だといえます。
 「思考の出発点…」ということについて考えると、それは様々ですが、その際、ほとんど見落とされることがあり驚愕することになります。それは、「出発点…」はともかくして、さて、それでは「その出発点」となったポイントの一つ前にさかのぼることについては、その可能性を含めて「無知のまま放置されている」という事実です。
 よく知られている例を挙げてみます。「基準」とは何か―です。「何々は重い」といった普通の文章でもそうですが、「重い」と判断する基準があったわけです。しかし、その基準は暗黙のうちに使われて文章として表出されて「…重いのだ…」ということになりますが、「一体、何を基準として重い」と言ったのかが不明のまま放置されています。
 「基準」についてはさらに恐ろしいことが起きてしまいます。「それを重いとした基準が分かったとして」「その基準が正しいモノとして選ばれた、その際の基準は何だったのか…」ということになります。
 普通の人はこの段階で意識を失うか、別のことへ意識を切り替えて問題を素通りすることで、日常生活を続けることになります。
 「…を基準とするためには、それを基準として妥当だと判定出来るような、より基本的な別の基準が必要となり、…さらにそれを基準とするためには、さらにさらにそれを判断する別の基準が必要となり…」という訳で、無限遡及(むげんそきゅう:かぎりなくさかのぼる)に至るわけですね。

 このブログは「テツガクの場」でも何でもないのですが、非常に大事なことは「思考停止」つまり、それ以上にさかのぼらない…という意味で、「思考の出発点が存在して、それと同時に、それより先には遡らないという思考の限界点が存在する」ことに共感してもらえればと思います。

 残念ながら私は、コロナ禍の中で蠢く政治の世界の魑魅魍魎に関わり合う関係はないので、とりあえずは外野席から眺めているに過ぎません。その外野席から見えてきたことの一つが「PCR検査を拡充しない」という政府の思考停止状態でした
 これは元々、検査の精度に関わり、どうしても偽陰性すなわち、本当は陽性なのに「罹っていない」というエラーが一定の割合で出てしまう懸念から出発していました。
 ただし、この偽陰性などは確率の数値できちんと計算できるので、計算されるリスクという意味では分かりやすい事柄でした。しかし、PCR検査に伴う実際的な困難の数々― 1)本当は罹っているのに間違って陰性となる偽陰性の問題がある、 2)検査者が飛沫感染の危険にさらされる、 3)手作業なので作業が困難 (本当は専門的な機械で正確にかつ感染の可能性なく検査できるのですが、この事実はなかったことにされています)、 4)検査には10数時間かかる (これも様々な新しい方法では1時間とか可能)、 5)検査で陽性になっても受け入れる病床・病院が限られている―。
 こうしたことから「PCR検査はすべきではない」という暗黙の姿勢ができあがりました。国際的には見ても世界中から「!?」という驚愕を招くことになりました。また、抗原検査にしても抗体検査にしてもやはり疑陽性・偽陰性の割合が低くはないことから、政府としては「検査精度に問題があり信用ならぬから使用しない!」となって推移しています。

 こうした実績から推測してみると、「PCR検査を行わないでおけば、崩壊直前の貧弱な医療体制がとりあえず壊れず政府の体面が保たれる」という政略的な姿勢が基本にあった、ということも考えられます。

 いずれにしても、政府として国策として感染対策を増強することはなく、せいぜい、各都道府県の知事達に現場で頑張らせておけば良い…ということになってしまいました。
 このため「偽陰性の問題を確率的にきちんと把握しながら、感染対策を打ち出していく…」という姿勢が打ち捨てられました。そして突如として「観光に金をばらまいて、観光関係領域が経済的に生き延びられるようにする」という施策=GoToキャンペーンが登場したわけです。466億円かけたアホノマスクと似たパターンです。
 これには、抗原検査で陽性の人はJRなどの駅や空港で「ダメです」と拒否されることもなく、検査に関わる経費など拡充して防御をすることもなく、ただただ「感染を恐れず行け!GoToトラベル!」という、肉弾三勇士状態でスタートしました。重ね重ねの「思考停止」状況です…。というわけで、むかしの古い話と全く同じ構造になっていることにあらためて驚き呆れます。

この「全員突撃」を日露戦争の例で見てみましょう。当時、ロシアは連発発射できる機関銃(ロシア軍マキシム機関銃)を203高地に設置して、日本陸軍歩兵部隊が突撃してくるのを阻止しようとしていました。
 当時の大日本帝国陸軍は、元込め単発発射の銃を歩兵に持たせ「全員突撃!」の号令のもと、多数の歩兵が機関銃に向かって進み、あっさり撃たれ続けて「名誉の戦死」をさせられました。同じような場面は第二次世界大戦でも繰り返されています。
 死ぬのはお前の責任で、陸軍は関知しない…。旅行に出かけ、あるいは旅行者を受け入れて、新型コロナウイルスに罹って苦しむのはお前の責任であり、当局(国交省)は一切関知しない…。感染の危険について「思考停止」の無責任体制という点では同根の状態で、実に気持ちの悪い形で「歴史は繰り返す」のです…。

アメリカ、ニュージャージー州の感染状況。死者は1万2千人以上 (図)2020年06月24日 22:40



 ニューヨークの隣にあるニュージャージー州の知人から、感染状況のデータが送られてきました。縦軸が感染者や死亡者の人数ですが、「対数目盛」になっています。段階が一つ上に上がると、人数は100⇒1000⇒10000(一万人)⇒100000(十万人)⇒1000000(百万人)とゼロの桁が一つずつ増えていきます。
 感染者数は16万6881人(6/14付け)、死亡者累計は1万2625人です。あまりの数字の大きさに何だかよく分からなくなります。ニュージャージー州の人口は879万人なので、人口の約1.9%が感染、人口の0.1%が死亡。また、感染者のうちの7.5%が死亡しています。それでも、6月に入り死亡者の増加が三桁から二桁の人数に留まるようになっているので、感染爆発もピークは過ぎて、それなりに落ち着いてきた様子も見受けられます。日本は全国での死亡者数でもおおむね1000人程度…。だいぶ違います。
  知人は穏やかな住宅地域に住んでいるようで、誕生日の子どもを車に乗せてクラクションを鳴らして行ったり、プロム(高校でのダンスパーティ:一大イベント!)ができないからなのか、警察に内緒で車で回って近所の人が手を振るという光景もあったと知らせてくれました。まるでテレビドラマに出てくるアメリカの風景の感じがします。

 トランプ大統領の初期の態度や後手後手に回った対応、さらに健康保険制度や貧困の問題などで、多数の感染者と死者が出てしまったと思っています。そうした状況の中、知人も感染しないように自衛に自衛を重ねている様子で、このまま罹患せず無事に過ごせるように願うばかりです。
 ニューヨーク市に住んでいる親戚の若夫婦によると、一時期は凄まじい感染者数と死者数でしたが、街はスーパーなどに食料を買いに行くと人も歩いておらず静かだったようです。
 しかし、このところの「Black Lives Matter 黒人の命は(我々には)重要(な問題)だ」のデモなど一挙にコロナ禍の鬱憤も炸裂したようですが、非常に大きな時代の転回になるようにも感じます。良くも悪くも凄い時期に居合わせていますねえ