★認知行動療法? 「刺激→反応」の行動主義では分からないネズミ心理学 ― 2023年11月29日 21:16
私がまだ若く、黒々とした頭髪をオールバックにもしていた学生時代のことです―(^^;v。
白衣の先輩達が、文学部の奥にある動物実験棟で、「最先端の心理学?・行動主義」らしいことを、ネズミを使って実験していました。
○学習速度が遅い頭の悪いネズミには、当時、トーダイ出の主任教授の名前が付けられていました。「…(名誉のため仮名にします…)ネズミ竹麿は本当に頭が悪くて、まだレバー押しが分かっていない!」「レバー押す前に一度立ち止まって、壁に両手をついてからでないと、レバー押しをしない。これは、いわゆる迷信行動だし。駄目だなあ…」「また脱糞したし、本当にバカだなあ、ネズミ竹麿」と先輩は言いながら、夜も遅く、夜食も無いのでマズい実験犬用のドックフードを囓りながら実験なのです…。
レバーを押す前に壁に両手をつけなくとも、押せばエサのペレットが出るので、「…押す前に余計なことをして迷信行動だ」という先輩の発言です。でも、先輩は知っているけれども、竹麿ネズミは知らないので、偶然、「両手をついてからレバー押したら、あっ、エサが出た!」「じゃ、次もそうしてみようか」というのが竹麿ネズミ―。
これを行動主義の先輩達は「迷信行動」という専門用語で名付けるわけですが、
私―「あれっ? ということは、ネズミはそれなりに考えているということではないですかね?!」。先輩「…行動主義では、動物は考えず、刺激に対して反応するだけだ…というドクトリンがあるので、そうなのだよ、若造君」、という訳です。
心もなく思考もないという前提に沿って、結果として出てきた行動(反応)のみを、それに先行する「刺激」に沿って把握する…という行動主義、そこから出てきたのが行動療法ですが、私は 「これは、心理学ではないっ」と心底、思ったのでした。
半世紀以上も前のことですが、それがこっそり生き延びて…ヒトの認知行動療法に加担しているとは…。
白衣の先輩達が、文学部の奥にある動物実験棟で、「最先端の心理学?・行動主義」らしいことを、ネズミを使って実験していました。
○学習速度が遅い頭の悪いネズミには、当時、トーダイ出の主任教授の名前が付けられていました。「…(名誉のため仮名にします…)ネズミ竹麿は本当に頭が悪くて、まだレバー押しが分かっていない!」「レバー押す前に一度立ち止まって、壁に両手をついてからでないと、レバー押しをしない。これは、いわゆる迷信行動だし。駄目だなあ…」「また脱糞したし、本当にバカだなあ、ネズミ竹麿」と先輩は言いながら、夜も遅く、夜食も無いのでマズい実験犬用のドックフードを囓りながら実験なのです…。
レバーを押す前に壁に両手をつけなくとも、押せばエサのペレットが出るので、「…押す前に余計なことをして迷信行動だ」という先輩の発言です。でも、先輩は知っているけれども、竹麿ネズミは知らないので、偶然、「両手をついてからレバー押したら、あっ、エサが出た!」「じゃ、次もそうしてみようか」というのが竹麿ネズミ―。
これを行動主義の先輩達は「迷信行動」という専門用語で名付けるわけですが、
私―「あれっ? ということは、ネズミはそれなりに考えているということではないですかね?!」。先輩「…行動主義では、動物は考えず、刺激に対して反応するだけだ…というドクトリンがあるので、そうなのだよ、若造君」、という訳です。
心もなく思考もないという前提に沿って、結果として出てきた行動(反応)のみを、それに先行する「刺激」に沿って把握する…という行動主義、そこから出てきたのが行動療法ですが、私は 「これは、心理学ではないっ」と心底、思ったのでした。
半世紀以上も前のことですが、それがこっそり生き延びて…ヒトの認知行動療法に加担しているとは…。
by kasait [刺激的な心理学] [社会・社会学・心理学・文化] [つれづれに] [コメント(0)|トラックバック(0)]