○やや情けない胸部レントゲン撮影と「右と左の心理学」 ― 2021年11月10日 22:17
「右や左の旦那さま…」というのは古典的な乞食(コツジキと読みます)のセリフとされていますが、先日「右と左のこと」で体験したことがありましたー。
○ 胸部レントゲン撮影…
初めての診療科目でいろいろな検査を受けさせられ、朝から昼、そして夕刻近くまで病院にいる羽目になりました。検査内容の関係からか、最後になった検査が「胸部レントゲン撮影」でした。
小学生頃くらいから何度も体験してきたものです―「…(撮影用の機器に)向かって立って、はい、アゴを上に載せて両腕で抱えるようにして、はい、そのまま息を吸って止めて下さい。はい、終わりました…」という定番の内容。
続いてレントゲン技師の男性が「はい、右を向いて下さい」と言いました。朝からの検査続きと待ち時間で疲れ果て、頭もよく回らないまま指示を聞いていたのが失敗でした―。
私はふと指示された方向が分からなくなり、おずおずと反時計回りに動いてしまいました。すると後方から技師の男性が近寄ってきて、私の体幹を時計回りに回して、私の身体を右側に向けてくれました…。「はい、腕を上げて…、はい、息を吸って止めて下さい。…はい、終わりました」。
レントゲン技師さんのココロの声としては、「えーっ、今日もまた逆に向く患者さんが出たか…。右に向くように言ったのに参ったなあ…右も左も分からないか、聞こえなかったのか…。ヤレヤレ」(想像です ^_^;)
撮影はすぐに終わり、私は自分がなぜ右を向かなかったのか、自分でもよく分からないままに検査室から出てきました…。
その後から少し考えてみて、無意識のうちに起きた自分の反応について仮説を出してみました。
「視点の違い」仮説―
技師さん―「右というのは、本人に伝えたのだから、本人が今の向きから右側に向くということですよ」⇒本人の身体の向きに基づいた視点。
高齢男性―「右…と言われてみて…レントゲン板に胸をつけていた私は、ふとレントゲン板に自分の身体の右側を当てる…そんな感じをもったので、逆時計回り、つまり左側へと身体の向きを変えた」⇒本人にとってもっとも最新の身体感覚に基づいて行った「方向」の定義。
○新近効果(リーセンシー効果)
新近効果(recency effect, リーセンシー効果)とは、最後ないし直前に与えられた情報が印象に残り、評価に影響を及ぼす現象のこと。「新近性効果」「終末効果」とも呼ばれる。主に記憶研究で見られた傾向でより直近の新しい記憶の方が短期記憶に残りやすく再生率が高い。アメリカの心理学者ノーマン・アンダーソン(Norman H. Anderson)が提唱―ということですが、今回の私の反応は「身体的なリーセンシー recencyによるもの」と捉えたいと思います。ちなみに、私は身体感覚が「優先情報チャンネル」となっています。
なお、レントゲン技師さんはこれまでの仕事で数百人から数千人の「逆向き患者」に出会ってきたでしょうし、特に傷つくこともなく心理的負担もなく、業務的に淡々と対応していただいたと感じていました。お疲れ様でしたー。(^_^;
※コロナ感染が本当に低い水準となり、元々の「寺子屋 心理学」を始めようかな―といったところです。
○ 胸部レントゲン撮影…
初めての診療科目でいろいろな検査を受けさせられ、朝から昼、そして夕刻近くまで病院にいる羽目になりました。検査内容の関係からか、最後になった検査が「胸部レントゲン撮影」でした。
小学生頃くらいから何度も体験してきたものです―「…(撮影用の機器に)向かって立って、はい、アゴを上に載せて両腕で抱えるようにして、はい、そのまま息を吸って止めて下さい。はい、終わりました…」という定番の内容。
続いてレントゲン技師の男性が「はい、右を向いて下さい」と言いました。朝からの検査続きと待ち時間で疲れ果て、頭もよく回らないまま指示を聞いていたのが失敗でした―。
私はふと指示された方向が分からなくなり、おずおずと反時計回りに動いてしまいました。すると後方から技師の男性が近寄ってきて、私の体幹を時計回りに回して、私の身体を右側に向けてくれました…。「はい、腕を上げて…、はい、息を吸って止めて下さい。…はい、終わりました」。
レントゲン技師さんのココロの声としては、「えーっ、今日もまた逆に向く患者さんが出たか…。右に向くように言ったのに参ったなあ…右も左も分からないか、聞こえなかったのか…。ヤレヤレ」(想像です ^_^;)
撮影はすぐに終わり、私は自分がなぜ右を向かなかったのか、自分でもよく分からないままに検査室から出てきました…。
その後から少し考えてみて、無意識のうちに起きた自分の反応について仮説を出してみました。
「視点の違い」仮説―
技師さん―「右というのは、本人に伝えたのだから、本人が今の向きから右側に向くということですよ」⇒本人の身体の向きに基づいた視点。
高齢男性―「右…と言われてみて…レントゲン板に胸をつけていた私は、ふとレントゲン板に自分の身体の右側を当てる…そんな感じをもったので、逆時計回り、つまり左側へと身体の向きを変えた」⇒本人にとってもっとも最新の身体感覚に基づいて行った「方向」の定義。
○新近効果(リーセンシー効果)
新近効果(recency effect, リーセンシー効果)とは、最後ないし直前に与えられた情報が印象に残り、評価に影響を及ぼす現象のこと。「新近性効果」「終末効果」とも呼ばれる。主に記憶研究で見られた傾向でより直近の新しい記憶の方が短期記憶に残りやすく再生率が高い。アメリカの心理学者ノーマン・アンダーソン(Norman H. Anderson)が提唱―ということですが、今回の私の反応は「身体的なリーセンシー recencyによるもの」と捉えたいと思います。ちなみに、私は身体感覚が「優先情報チャンネル」となっています。
なお、レントゲン技師さんはこれまでの仕事で数百人から数千人の「逆向き患者」に出会ってきたでしょうし、特に傷つくこともなく心理的負担もなく、業務的に淡々と対応していただいたと感じていました。お疲れ様でしたー。(^_^;
※コロナ感染が本当に低い水準となり、元々の「寺子屋 心理学」を始めようかな―といったところです。
by kasait [新型コロナウイルス] [刺激的な心理学] [社会・心理学・文化] [巣ごもり・縮み志向] [コメント(0)|トラックバック(0)]