フリーランス…コロナで死ぬか餓死するか…。2020年03月27日 18:14

知り合いのフリーランス(舞台関係のテクニシャン)と話しました。
先日、埼玉県知事などの自粛要請を袖にして格闘技の試合を実施したため、K1関係者はメディアで相当に批判されていました。
 その知人は早速、会場の使用料を調べて、1日一千万円くらいなので数日押さえるとそれだけで数千万円。ということで、宣伝費その他諸々の経費を考えると、中止すると億単位の損失が出たと思う…ということでした。埼玉県知事は使用料金の返還を提案した…という情報もありますが、それ以外の数千万円の赤字はどうやって埋めるか、というギリギリの判断だったと感じました。
 舞台などの興業団体(劇団とかダンス関係とか)はおおむね余裕がありません。テレビで放映される野球とかサッカーとかの大御所ではないので、小さな団体はちょっとした赤字でイベントを打てなくなったり潰れたりするのが普通のことだと思います。ということで、コロナ禍の社会的圧力に寄り添って中止し、大借金を抱えて食えなくなって死ぬか、それともコロナ禍を無視して強行突破するか…という二択では、よほどの強制力がない限り「実施するしかないっ!」。
 ちなみに、K1の際は会場内のドアなどを常時開けて換気していたこと、会場入り口などにアルコール消毒剤を設置していたこと、入場券に氏名・住所・連絡先を書かせて万が一の時、クラスター感染が追えるようにしていたこと、観客数は会場の定員(1万5千人)よりも少ない9千人までにしたこと(実際の観客は6千5百人)など、できる限りの対策はしたと説明していました。(追記:マスクのない人にはマスクの配布も実施。マスクが手に入らない中でどうやって集めたのでしょう…)
 オリンピックも延期となり、これによって生じる損害も膨大な金額になるだけではなく、それに関わる仕事が軒並みつぶれて収入が無くなるフリーランスの人たち、非正規の人たち…。ちなみにその知人は、「三ヶ月間の仕事が全部飛んでなくなった…」と嘆いていました。たまには立ち寄って餓死していないかどうか見に行かねば…。

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