6百人増加:03/31木 道。感染1979人|独裁者プーチンにはサボタージュで2022年03月31日 13:41

北海道の感染者は昨日より一挙に600人の増加です。また先週の同じ曜日からも700人以上増加しています。数日前からの傾向ですが、感染増加に転じた様子です。北海道の繁華街での人出は4週連続増加しており、一人が何人に感染させるかを示す北海道の「実効再生産数 1.15」と<増加>方向」になっています。
 新規クラスターは1件:十勝管内の有料老人ホーム(職員1人、入所者15人)でした。

○国立感染症研究所がとうとう「新型コロナウイルスはエアロゾル感染による」と認めました―。 2年以上、飛沫感染と接触感染しか認めていなかったと知って愕然としましたが、世界に遅れる日本の状況をあらためて知ることになりました。ヤレヤレです…。

○「燃料の脱ロシア 有効 ― ウクライナ侵攻」
 北海道新聞のコラムで「シリーズ評論 ウクライナ侵攻」のコーナーがあります。3/31のタイトルが「燃料の脱ロシア 有効」で、北大スラブ・ユーラシア研究センター教授が解説しています。

 (一部を引用)「…ロシアは石油・ガス収入の一部を「国民福祉基金」という政府系ファンドに積み立てている。今年初めの時点で、基金残高は約1826億ドル(約22兆2700億円)あり、財政赤字になれば、この基金で穴埋めするが、先行きは不透明だ。制裁によって財政収入が大きく減少すれば、最悪の場合、2年程度で国民福祉基金を使い切る可能性がある。ウクライナ侵攻が早期に解決するとは思えず、さらに厳しい制裁が予想される。戦闘が終結しても、欧米がエネルギー調達をすぐに再開させるとは思えない。…」

 北海道では、以前は「日ソ友好協会」が活動していて、その後「日本ユーラシア協会」となりました。現在、同協会のサイトには「ロシアによるウクライナ侵攻に反対する!」メッセージが載っています。
 私も数年前まで、札幌の日ユ協会でロシア語講座を受講していました。政府レベルではなく、民間のロシアの人との関わりの中で、ロシア語や文化を広く体験する良い機会でした。忘れていた第2外国語のロシア語も少しは復活…。
 ロシア人の多く「ウクライナの侵略は、プーチンによる戦争」と捉えていて、本当に迷惑というか困惑というか、ひどい仕打ちだと考えているようです。しかしロシア国内ではなかなか抗議活動もままならず、当局による弾圧が続いています。

○デモとヤジとサボタージュという方法…
 そうそう、数年前(2019)、アベ元首相が札幌で演説をした際、一人の男性が「アベ、帰れ!」とヤジを飛ばし、女性の一人が「増税反対!」とヤジを飛ばしました。すると、周囲にいた数名の警察官が二人を囲んでその場から追い出した…という事件がありました。
 二人が「言論の自由への侵害」として訴えていた札幌地裁ではその訴えを認めて、北海道警察・北海道に対して「言論の自由への侵害:88万円を支払うこと」という判決を出しました。
 「北海道警察によるヤジ排除事件」として紹介されていますが、明らかに当時にアベノマスクに対する忖度として、警察が過剰反応したと思います。札幌を含めたイナカの警察では、中央ににらまれたりしないように、政権側に対して媚びを売るような対応がしばしば見られます。そうした対応が「憲法違反である」と明確に裁定されたため、道警内部では相当にショックを受けた…といった内容の報道もありました。

 先のブログでも書きましたが、ロシアではすで「戦争」という言葉がタブーになっているため、ロシア語で「二つの言葉」(英語だと Two Words)と書いた紙を持っていた女性が逮捕されてしまいました。「二つの言葉」とは暗に「プーチンによる特別軍事作戦 vs 戦争」という対比を思い起こさせるため、ということです。さらに、白紙をもって立っていただけの男性も、「白紙をしまえ」といった指示に従わないでいて逮捕されてしまいました。
 この二つの例は、「道警によるヤジ排除事件」と同じレベルでの事件だと思います。屈強な人間がいかにも実力行使しよう…とかという状況では全くなくて、「…アベ、かえれー」とヤジっただけで道警が反応したというのは、白紙を持って立っていたロシア男性が逮捕されたのと同根の、権力側へのソンタクないし媚びる気持ち悪さを感じます。

 ところで、合法的ではないでところで反対するための方法の一つが「サボタージュ」(フランス語 sabotage)です。元々の意味は「破壊活動…」といったところですが、今は「労働の質や量を低下させる行為」という意味や、学生が「授業をサボる」というように使われます。
※正当なサボタージュであれば、労働条件や労働環境を改善したい労働者の争議行為として刑事免責や民事免責も認められます。

 決まりやルール上ではそうなっているけれども、「そのようにしないこと」の例としては、「国会での投票の際に野党がとんでもなくゆっくりと歩いて時間をかける牛歩戦術…」に見られるように、ありとあらゆる創意工夫を凝らして、物事の進み具合を邪魔することになります。国際ニュースでは、厭戦気分のロシア兵が戦車や装甲車などがきちんと走れないようにするとか、中には自分で身体を傷つけて後方に送還されるようにするとか…。
 道警の警察官の方々も、行き過ぎた「ヤジ排除」に陥らないように、様々な手練手管を駆使して、ささやかな自分の立ち位置の中で、人としての良心と人権を守るように心がけてくださいませ…。

 アベノマスクが札幌に来て演説…しないと思うけれど、私はアベノマスクには「アベノマスクだ!」「カケイさん、モリトモさん!」「サクラを見た会!」「ジャパンライフさん!」と声掛けをしてみたいと思います。これなら、周りのお巡りさんも苦笑いするしかないですねー。



* 北海道感染状況―
北海道新聞朝刊から (数値は前日夕方のデータ)。これまでの死亡者は1928人(+4)。

「感染者数―現在患者数―入院者数」を表示します。

月日 感染者数 現在患者数 入院者数
---------------
03/27日 1701 15846 372
03/28月 1497 15692 359
03/29火 1200 16074 345
03/30水 1367 15769 344
03/31木 1979 15860 341


2021/10/24から 2022/03/27までの図です~
*図は一週間毎に更新しますー
 


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