2千人台に増える :03/11金 道。感染2025人:東日本大震災・PTSD2022年03月11日 10:20

北海道の感染者は二千人を超えました。先週の同曜日より200人ほど減少ですが、減少量が減っている感じです。死亡は7人と一桁台。陽性者数は二万人前後で推移しています。感染者数と退院療養解除数が似たような数字のため、状況は大きく改善していないようです。
 新規クラスターは、函館の学童保育所(14人)、岩見沢の総合病院(12人)、網走の障害者グループホーム(6人)。また、NHK札幌放送局の職員(15人)が感染。

○東日本大震災から11年目…
 2011年の発生後、これまでの被災関係死亡者は約二万二千人…。3万8千人がまだ避難中です。復興税などで被災地には防潮堤などもできたりしていますが、経済復興は必ずしもスムーズでない中、アッという間に11年目になります…。

 阪神淡路大震災(1995)では、日本で初めて「PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害」という言葉が社会的に流布した大災害となりました。
 「PTSDという心理的破綻が起きる可能性があるので、子どもたちに被害や地震などについて、すぐに聞きただしたりしないようにしてください」という内容のFAXを被災地の幼稚園・小中学校などに連日送っていた…という専門家の話を聞きました。

 今、ロシアに侵略されているウクライナですが、家を離れてポーランドなどに避難するときに、子どもたちには「いろいろ騒がしいので、ポーランドにしばらく遊びに行くかな…」といったように子供心に配慮して話す人たちもいましたね…。本当はプーチンの軍隊によって爆撃され市民も殺されているのですけれども、それをそのまま伝えないでおく心遣い…。

 阪神淡路大震災で被災した高名な心理学者の先生が、その後、たまたま福島の大学に赴任。そして、何と、福島で再び地震と津波、そして原子力発電所の爆発を経験しました。その先生は、ある学会の基調発表で、「私は二つの震災に遭遇して…。福島の大学では、大学の施設を近所の住民に無料開放して来てもらって…」といった話をしていた最中に、突然、壇上で嗚咽を始めました。
 学会の会長という要職にあり、その道のプロの研究者が、「まさか、壇上で泣き崩れる…」。本当にショックでした。
 PTSD…心にキズを負ったこと…それは簡単なことではないという事実にあらためて遭遇したのでした。

 台風、地震、落雷、火事、洪水、地滑りなどなど…日本に降りかかる自然災害の数と量は、世界でも珍しいほどの厳しい土地に私たちは住んでいます。日本では、周りとの配慮的な人間関係が文化的特徴と言われていますが、その大きな理由が「一人では生きられないほどの人智を超えた自然災害…」を長年、生きてきたため…という説があります…。



* 北海道感染状況―
北海道新聞朝刊から (数値は前日夕方のデータ)。これまでの死亡者は1837人(+8)。

「感染者数―現在患者数―入院者数」を表示します。

月日 感染者数 現在患者数 入院者数
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03/06日 1627 21777 763
03/07月 1804 21197 761
03/08火 1106 20601 760
03/09水 1329 19734 747
03/10木 1985 19822 725
03/11金 2025 19863 676


2021/10/24から 2022/03/06までの図です~
*図は一週間毎に更新しますー
 


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