酸欠生活の発見とパルスオキシメーター。2021年09月25日 22:59

先日、地下鉄から降りたところにあった調剤薬局でパルスオキシメーターを見かけて購入しました。「医療用は入荷しないので、これは医療用ではありませんが…」と断りがあり、「結果が出るまでの時間が少し長い感じです」とのこと。一個3,000円。
  


早速、計ってみました! すると「酸素飽和 SpO2」は「96」と出ましたー。最高が「100」で、95以下くらいだと問題ありですが、東京での自宅待機陽性者は救急車を呼んでも「…まだ90程度あるので、入院できません…」という対応だったですね。
  医療用ではないので正確ではないと思いますが、いろいろと計ってみての結論 ― 「私は長年、酸欠生活をしてきたのだ…」と分かりました!

 かなり前のことですが、気管支喘息のため、小さな円盤型容器に口をつけて「シュッ」と薬の粉を吸い込む治療を受けていました。それをすると、深く息を吐いたり吸ったりしてもあまりゼイゼイ言わなくなるのです。
 そんなこともあったなあ…と思い出しながら、朝起きてすぐに計ると、SpO2が「94」とかと低く、「ピーピー」と甲高い警戒音が指先で鳴り響きます。それで、やおら深い呼吸をして、肺胞がたくさん酸素を取り込めるように気をつけながら、ゆっくりと息を吐く…。数回繰り返すと、「95」「96」…そして「98」くらいまで数値が上がってきます。やれやれ、大丈夫そうだ…。

 しかし、そのままボーッとしていると再び「94!」とかに下がって、またピーピーと鳴り響きます―

○「酸欠生活から離脱に向けて…」
 ということで、立ったり座ったり歩いたり仕事をしたり…その最中にふと呼吸に意識を向けてようにしているうちに分かったことは、
「私は、ゆっくり過ごしているときには、ほとんど息をしていない― あるいは虫の息」だ、ということでした。

 昔は週に数回、市営の25メーターくらいの温水プールで泳いでいました。だいたい20-30分ほど、休むことなく平泳ぎで泳ぎ続けます。長く泳ぐようになってから、ゆったりのんびり泳ぐようになり、ずいぶんと効率的に泳げるようになり喜んでいました。
 しかし、それと同時に、例の気管支喘息のことがあり、深く呼吸をすることを無意識のうちに避けていたようでした。そのため、ほとんど半分くらい意識を失ったような… 正確に言うと、小学校の朝礼で脳貧血でこれから倒れてしまうかなあーのちょっと前くらいの意識状態で泳いでいたと気がつきました。ということで―
 「私は長い間、酸欠生活をしてきたのだ…」
 そういえば、以前、真冬の2月頃によく不調になるので、自分の不調を「2月病…」と呼んで苦しんでいました。理由も原因も分からずとにかく「身体がだるくて動かない」のです。
 「酸欠生活」を自覚してみると、 1)冬期間は窓を開けないので、新鮮な空気は部屋には入ってこない、 2)夜はストーブをつけて数時間も続けてパソコンで作業や仕事をしていたこと、 3)北海道の家は断熱性と気密性が高いのに、ドアを閉めて部屋に籠もり、仕事をしてそのままベッドで眠ってしまっていた…等々、「酸欠生活」まっしぐらだったのでした。
 普段の生活の中でもときどき酸欠状態だと気がつきます。あまり呼吸もしないで動き始め、そのまま動き続ける―。そうすると、いつでもどこでも、急に全身に力が入らなくなり、表情が消え、イスなどに座り込むことになります。熱心にしているときほど、そういうことになりやすい…などなどと気がつくことが出てきたのです。

 コロナウイルス感染で肺が冒されて酸欠になっていくとき、パルスオキシメーターでそうした酸欠状態を客観的に捉えることが出来る―。日本人(日本の会社)の発明だそうです…。呼吸と体調が怪しいとき、時々、計ってみては、「…やっぱりそうか。喘息にならないように深く息を吸わないし、呼吸をあまりしないようにして動き回っていた…」と、後から気がついては反省しています。
 「もっと光を!」ではなく、私の場合はもう少し切羽詰まっていて「もう少し酸素を下さい…」という残念な状態で生活してきたのでしたー。
 コロナウイルスに感染していて、酸素飽和度もかなり下がっているのに「…大丈夫です」と答えるコロナ陽性の中等症以上の患者さんたち…、「幸せな低酸素症」=「ハッピー・ハイポキシア」と呼ぶそうですが、私の場合は実に不幸せな低酸素無自覚生活を送ってきたみたいです…。

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