PCR検査の感度は70%, 特異度が99.9%とすると…2020年03月07日 00:23

疑陽性や偽陰性という言葉が出てきています。
少し数字の感覚をつかんでみたいと思います。

○お医者さんが書いた記事の中に「PCR検査の感度は70%くらいかな」(つまり30%の方は本当に新型コロナウイルス感染症なのにPCR検査で陰性と出てしまう)

○「優れた検査でも、偽陽性(本当は新型コロナウイルス感染症ではないのに陽性と出てしまうこと)が起こりる」。新型コロナウイルスのPCR検査の特異度が非常に優れているとして、ここでは99.9%と仮定する。
この数値を用いてみましょう。

・感度 0.70
・特異度 0.999
・北海道の人口 5,000,000人(五百万人)
・そのうち感染者数の推定値 1,000人(三月初めの推計)
  ・すると感染率は
1,000/5,000,000= 0.0002 (0.02%)となる。

計算させて見ましょう⇒「オッズ計算器」のサイト

これによると、500万人道民を全員PCR検査をしたとして、
・陽性の人で正しく陽性と判断される     700人
・陽性なのに誤って陰性と見過ごされる人  300人(偽陰性)
・陰性なのに誤って陽性とでる人       4,999人(偽陽性)
・陰性の人が正しく陰性となる人数    4,994,001人

という人数になります。
この数字を見ると、まだそれなりの症状が出ていない人が検査を受け始めると、人数(偽陽性)があまりにも多いので医療崩壊が起きることは間違いないですね。なお、感染率を0.02%としていますが、実はもっと高いとされているし、PCR検査の感度も特異度も厳密にはまだ分からないので、数字は大きく変動しますー。

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