GoToトラベルが感染拡大につながるエビデンスは無いってさ。2020年12月04日 14:29

凄いですねえ、大阪などでは重症者用ベッドが危険水域という医療逼迫の赤信号が出て、これだけの感染拡大が進んでいるのに「GoToトラベルが原因だというエビデンスがない…」という厚顔無恥の政府解釈です。「旅行に行って感染した人が二百数十名くらいしかいないしー」ということですが、無症状感染者があちこちで接触する機会を作ってきた…というエビデンスはとれないので「無い」という馬鹿(*)な話です。
*「馬鹿」については文末に短報があります。

○以下は二つの解釈 ―
 「疫学的事実」対「個別事例」のズレのお話
 「エビデンスは無い」という政府解釈は、使えない個別事例を用いることで、統計的・疫学的・数理的な「感染拡大」の学問的事実とすり替えをしたものです。

「電磁波とガンとの関係」

[その1] 昔の職場に居た同僚は、電子レンジにショウジョウバエを入れて短時間「チン!」をして、遺伝子の突然変異の研究をしていました。2.4GHZ!?の電磁波が細胞分裂しているところに作用して、遺伝子が変異しきちんと再生されない…という研究でした。
 そのため、当時流行り始めた「ケータイ電話って電磁波がヤバいんじゃないですか?!」という関係者に研究内容の話をしに行っていましたね。「はい、耳に当ててケータイを使うと…ヤバイです」というお話し。今は更に、4G/5G規格などは強力電波なので間違いなくヤバイー。
*スマホを炊飯器やレンジ(2.4Ghz)に入れて、WIFIの電波を遮る実験がありました→[こちら]

[その2] その頃の話だと思いますが、「高圧電流を流す電線が鉄塔間で張られている、そこからの距離が近ければ近いほど(強力な電磁波が出ていて) 脳腫瘍になる確率が高い」という研究がありました。これは統計的あるいは疫学的な研究というアプローチですが、これから「高圧電流鉄塔のそばに居たから、私は脳腫瘍になった」という個別の事例は、そのように類推できるけれども、「直接的な証明ができないので関係あるとはいえない」という結論になります。

[その他] 50年以上も喫煙を続けてきた恩師の一人は自ら予測したとおりに肺癌になって亡くなられました。なので、「タバコで肺癌になったなあ」と教え子ならびに同僚一同が思うところですが、これが「証明できない…」のです。統計的には、喫煙と肺癌に相関関係があることは分かっていますが、それはあくまでも統計的な話で、「そのAさんという個人について、彼が長年タバコを吸っていたから肺癌になった」という直接の証明にはならないのです。

 時短要請や外出自粛要請をして、「人出の量を全体として低下させる→接触の機会が減るだろうから→感染者数が減ってくる」という論理で対応してきた政府が、「(GoToトラベルで)人出を増やしても:感染者は増えない!」(または、増えるかどうかはわかんないー)という屁理屈なので、本当にどれだけ人を馬鹿にしているのか…という、とてもお粗末な国のお話しでした。

* 昔々、中学の担任の趣味が狩猟とかで、鉄砲をかついで狩りに行ったときの話。山に分け入って進んでいったら、木々の間に動くものが見えて「エゾ鹿だっ!」と銃口を向けて狙いをつける。引き金を引こうとしたとき、「う、馬だな、あれは…」という、とんでもなく情け無い話でした。バカだなあ…。閑話休題。

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