PCR検査の感度は50%~30%と非常に低い?!2020年03月30日 09:07

新型コロナウイルスにかかっているかを判断するPCR検査は、これまで感度が70%くらいと言われていました。つまり、すでに感染者している人が100人いると、70%の確率つまり70名の感染者(陽性)を見つけられ、残りの30名は「陰性」となり「感染者ではない」という偽陰性の人をうみだす、ということです。
 この偽陰性の人たちは「自分は感染していないから」と自由に動き回り、感染を拡大させる…。このことから、症状がある人たちを中心に悪化しないようにPCR検査をして対処する…という方針で日本は進めてきています。このため国内のニュース・ショーや海外から「日本はなぜ検査を増やさないのか」という批判がでることになります。
 最近の記事などを見ていると、PCR検査の感度(検査の正確さ)が実はかなり低く50%から30%くらいだという指摘もありました。仮に感度が30%とひどく低い場合、100人の感染者のうち30人が陽性とでるだけで、残りの70名は偽陰性として世間に放たれ、この人達が感染を拡大させてしまう…。
 中国からヨーロッパに提供されたPCR検査キットですが、イタリアのニュースでは「検査の精度が低くて使えないので返却します」という内容でした。

○検査の感度が50%~30%などと極めて低い場合の悪影響
1)大量の偽陰性の人たちが「自分はかかっていない」と自由に動き回り爆発的な感染を引き起こす。
2)感染者の発見が遅れ急激に症状が悪化する人が頻出するため、ただちに人工呼吸器と人工肺での治療となり、病院の医師・看護師などに過度の負担がかかる(3-4人のスタッフが24時間つきっきり)。人工呼吸器や人工肺は症状が改善するまではずさないので(1-2週間…)、その間、次に出てきた重症患者はそうした高度治療を受けられず死亡する可能性が高まる。
 *追記:人工呼吸器には3-4人の医療スタッフが必要ですが、人工肺には医師が4-5名、看護師が4-5名、臨床工学技士(機器の管理・メンテ)などで12人程度での24時間体制が必要となっていました。

a)したがって、感染爆発した欧州やアメリカの州では、PCR検査の感度の低さから、偽陰性の患者による自由行動から感染拡大になった―。
b)もともと、人工呼吸器・人工肺という高度治療で治療できる人数は少ないため、すぐに限度になり重症者の治療が滞り死亡者が激増した―
 といったシナリオだったと考えられます。
 ただし、ドイツでは感染を積極的に検査していますが、死亡者が少ないです。これは検査数の問題ではなく、医療体制がきっちりと維持されているところにのドイツの力があったと思います。日本はまだ(b)に陥っていませんが、さすがに東京の感染者増加を見ていると、「医療崩壊」の危険が見えてきました。
 ※追記2: 今日3/30、日本医師会が緊急事態の宣言を要求したということです。

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