トレペの買いだめ・予言の自己成就2020年03月02日 12:40

1980年代のオイルショックの時にも「トイレットペーパーがなくなる」騒動になりました。なくなった訳ではなく、そうしたガセネタにみんなが動揺して買いあさったのでした。
「予言の自己成就(じこ・じょうじゅ)」現象と社会学などでは呼んでいます。「なくなる…」という話を何となく耳にして店に向かってみると、ブツを持っている人達とすれ違う。「あれっ?みんな、買ってきている…」。店に行ってみると、確かに品物が少なくなって無くなりそうなので、特に信念があったわけではないけれど「まあ、買っておくか…」。ということが繰り返されて、店の中には品物がなくなり、後から来た客は「売っていない!」と騒ぎだし、ネタが欲しいテレビとかが「店には、もうありません!」と大画面で事実を伝える…。

この反対が「予言の自己破壊」ですね。「あの人が当選するだろうねえ」「そうだね」とみんなが言っていると「…投票行かなくても、大丈夫そう」と何となく投票に行く人が減り、開票してみると当選ラインに届かず落選…。 以上が、社会現象としての「加速度的な動き」の例でした。

事前確率、事後確率というものを取り入れるベイズ統計でも、こういう現象はつかめないかもしれませぬ。独り言…。

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