オランダ事情その2―「夜間外出禁止で暴動頻発 」「大みそかの花火」2021年01月27日 14:40

オランダ在住の知人からのメールで、コロナの感染拡大のため「夜間外出禁止令」が出て、これに人々が反発して暴動があちこちで起きている―という状況。
それと、大みそかの年に一度の「花火打ち上げの大騒ぎ」の話を知らせてくれました。
オランダは毎晩9時過ぎからニュースの更新が早くなってあちこちの暴動が飛び込んでくる異様な時間です。昨夜は警官、機動隊負傷10人。逮捕者60-70名とのこと。成田抗争が全国各地で起きている感じです。 第二弾送ります。日本国内の親戚とも話をしていて、花火と大雪の話があり、それを引用しています。
○オランダ夜間外出禁止に反対する暴動―

夕べはどう見ても移民の連中というグループもいたり。
あくまでも人種で判断は出来ませんけど。見ると「やっぱそうか」と思ってしまう自分も移民ですから。

なぜ暴動に至るか? を考えた時にやはり社会へのウップンが根底にあるかどうか? が鍵だと思います。

貧富の差は必ず存在するけど、日々家庭で幸せに、満足して暮らしているかどうか? の影響が大きい・・と思います。
日々苦しい思いをしていると酒、薬物などに逃れ、そこからまた新たな快楽や犯罪といったものにひかれていく。
そこまでいかないにしても、自由を奪われた という感覚から窮屈感が増して日ごろのストレスが違う形で出てくる。
いずれにしても人間の反応としては当然かもしれないけど、暴動に至るのは少し動物的な反応であると見ています。

欧州では個人主義ゆえに主張は当然です。「自分はこうである、こうしたい。」 は、いくらでも発せるし、認められます。
日本は道理的には認められてますが、主張自体が時として反社会的としてとらえられる文化の社会なので、全然違います。
しかし今回の暴動で思ったのは。「これは主張でもなんでもない」 という事です。単純に破壊行為で何も実りはしないのです。

そこに気づく人たちかどうかは今後の社会の反応によります。
市民の中には立ち上がって暴動に対する見回りなどをする地域もでてきたり、破壊されたものを掃除する姿も報道されています。
市民の99%以上は普通の人なのですから。当たり前と言えばそうです。
やはりモラルとか正義とか自然に出てくる状態でそれが何らかの形で相手側に伝わればすぐ収まると思うけど、まだしばらくはかかりそうです。

これが隣国へ飛び火すると、またえらいことになるし。

○オランダの「大みそか花火」の話

※コメント―
 オランダでは普段は花火が禁止されています。しかし、大みそかから新年にかけては花火を上げても良い、というルールです。10年ほど前の大みそかにアムステルダムで体験しましたが、各家庭でも凄まじい量の花火を盛大に打ち上げるので、市内がまるで市街戦になったみたいに夜空に花火が上がり街中には火薬の燃えた煙が充満していました。
なお、花火の購入は12歳以上で、種類によっては18歳以上。花火の販売期間は年末の3日間。

  • 日本で花火というと 隅田川にしても富山にしても、災害とか空襲で亡くなった人達の供養などで始まったのが多いと聞いている。
    ― そうだったんですか、それは初めて聞きました。新しい発見です。だからお盆なのですね。
  • 哀愁とか寂しさとか感じるのは、日本人特有の感情なのでしょうか?

  • ― そうです。この風情を感じるのは日本独特の文化です。中国や大陸文化ではその風情感覚自体、極端に少ないと思います。
    いかに日本人は繊細な感覚の人種かと最近いつも考えるようになりました。
  • 花火を使っての警官との揉め事等 にほんではあまり聞いた事ないのは若い人おとなしいのでしょうか。

  • ― 若い人がおとなしいのではなく、日本ではまだ文化的なモラルと秩序が保たれている証拠です。半面、引きこもりや自殺など別の問題もありますけど。
    もし同じことが日本で起こったらその時は日本文化が敗退した時です。そうならない事を強く望みますが、日本が全て良いとも思えません。

  • 北陸の大雪で、この雪東京に降れば 皆家に居るしかなくて、コロナ感染者いっぺんで減るのにねと言った人がいました

  • ― これこそ僕の今の心境です。東京の人にそれが理解できるか? というのと暴徒にも同じことが言えます。
    暴徒を見ていると若者、10代が圧倒的に多い事が、まだせめてもの救いです。これが中年だったりすると社会自体の問題が深いと思います。
     ルッテ首相も言いましたが、「家族で話し合ってくれ」と家庭での対話に言及しました。これがその家庭が幸せに暮らしているかどうか? につながると思います。

     個人主義ゆえに離婚率高さや片親家庭など当たり前だし、子供をしつける親がどれだけいるのか分かりません。
     この若者が10年たった時にどう思うか? そんなことを考えてます。

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ということで、オランダで起きているコロナ禍や暴動の状況などから、いろいろと考えさせられます。

 11都府県への緊急事態宣言は2/7が一応の期限ですが、どうもそのまま一か月延長されるような気配です。全国で自宅療養となった人数が3万数千人と、以前の30倍くらいに増加。ホテルなどの療養施設にも入れず、PCR検査どころか医師の診察も受けられないまま、自宅で待機しているうちに死亡する例も全国で30-40例近く出ている状況…。首相が第三次補正予算で確保した100兆円は、そのままGoToのためにとっておくようですが、診察も受けられず待機中の陽性者は怒って暴動…とはならない日本、というか感染してしまったので情け無いことにそんな体力はない…。オランダでの行き場のない攻撃的な暴動と、自助が不能となり家で孤立する日本の感染者の悲しさ…。

北海道は感染100人前後で増減… :1/26火 感染+106,入院754↑2021年01月27日 19:01

 新規感染者が急に増えた9/18から―17人,17人(4連休始め), 16人,15人、9人、12人、11人、25人、7人、19人、17人、16人、16人、19人、15人、18人、22人、36人!、12人、38人、29人、27人、24人、31人、12人、20人、20人、30人、31人、27人、24人、17人、31人、22人、40人51人60人41人50人、27人、51人53人69人81人69人96人71人75人119人115人187人153人200人166人197人236人235人230人209人189人197人233人266人304人 最多!234人245人206人216人180人256人252人252人192人151人206人176人205人210人183人187人123人204人197人241人177人189人125人125人104人 86人139人141人,132人,135人110人74人↓114人123人97人↓161人 85人 94人 87人133人176人↑[ 休刊日]人 77人 68人 94人 79人115人161人↑181人↑215人188人135人145人↑109人194人202人↑192人124人125人 92人↓164人↑130人111人138人 94人↓ 88人↓106人↑(1/26)の新規感染者です。

 昨日は「北海道の新規感染は昨日に続いて二桁で、88人です。ありがたい…」と書きましたが、残念ながらそんなに簡単には減らない…。このところ100~110人前後近辺で増減を繰り返しているだけで、減少傾向とはなっていないです。
 新規クラスターは、小樽の高校(6人)と飲食店(5人)。函館の自衛隊(12人)。
 去年の11月以降、311人の感染爆発となり死者37人(全員患者)が出た旭川厚生病院でしたが、新規感染が収まりクラスター終息と外来診療の再開となります。「濃厚接触者でも陰性だった職員に勤務してもらった…」が「後に陽性と分かった…」「これによって院内の感染爆発となった」とのこと。PCR検査機をプラス1の3台体制にして、新規入院者と手術前に検査することに。なお、救急は2/1から再開の予定。
 昨年、札幌で高齢者施設での大規模感染が起きたこともあり、介護が必要な陽性者への対応のため、訓練を受けた介護士を派遣する対応を進めています。また、市長は「ススキノでの感染対策プロジェクト」を新たに提示。ススキノでは190数店から680人余の感染者を出し続けていますねえ。


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1/18月 感染15943,退院13695,療養入院2248(入院754)
1/19火 感染16035,退院13866,療養入院2169(入院740↓)
1/20水 感染16199,退院14001,療養入院2189↑(入院708↓)
1/21木 感染16329,退院14173,療養入院2156↓(入院730↑)
1/22金 感染16440,退院14365,療養入院2075↓(入院756↑) (感染図)
1/23土 感染16578,退院14511,療養入院2067↓(入院713↓)
1/24日 感染16672,退院14619,療養入院2053↓(入院721)
1/25月 感染16760,退院14709,療養入院2051↓(入院736↑)
1/26火 感染16863,退院14901,療養入院1962↓(入院754↑)

* 北海道感染状況―北海道新聞朝刊による前日データ。
これまでの死亡者575(+6)
人。
*「退院」は退院と療養解除、「療養入院」は療養者と入院者。「(入院)」の人数は前日の数値。