6/22月 退院994人,治療中188名。命の選別と…2020年06月23日 10:56

6/14日 (休刊のためデータなし)
6/15月 感染1159人,退院942人,治療中217名
6/16火 感染1161人,退院953人,治療中208名
6/17水 感染1167人,退院960人,治療中207名
6/18木 感染1172人,退院971人,治療中201名
6/19金 感染1173人,退院984人,治療中189名
6/20土 感染1178人,退院989人,治療中189名 (図)
6/21日 感染1180人,退院993人,治療中187名
6/22月 感染1182人,退院994人,治療中188名
* 北海道の感染状況。
これまでの死亡者95人 (北海道新聞朝刊から)


 それにしても入院治療中の人数は本当に遅々として減りません。感染者数はあまり増えなくなったので、治療が長引いている人がたくさんいる…という解釈になります。ちなみに北海道の重症用ベッドは100床、軽症・中等症は700床ということになっています。
 猛烈に感染死が出ていたイタリアやスペインでは、重症の感染者で持病のある高齢者には高度医療を施さないという「命の選別」が行われました。そして、同じことがすでに札幌で行われていました。札幌の感染クラスターになった高齢者施設では、重い介護が必要な高齢感染者を専門病院には搬送せず、施設の二階に集めて介護をし続ける…。そこで死亡者が出ていることが判明して批判が集まり、札幌市は施設に医師を派遣して…ということになりました。
 介護の必要な高齢者が感染症治療施設に搬入された状況を別のテレビ番組で見ました。看護師さんが一口ずつご飯を食べさせる、入れ歯をはずして洗ってあげる、オムツなどを付け替える…。治療ではない介護のために、N95マスクを着け、フェースガードとゴーグルを着用し、防護服の中で汗まみれになっていました。
 昔、ツールドフランスで優勝した選手がガンに罹り、その手記を読んだことがありました。その後、本人はガンを克服して再度優勝(ただしドーピングをしていたことが後に判明して7連覇の資格は剥奪…)。その手記で印象的だったのが、同じようにガンで苦しんでいた他の患者に対しても医療者は誠心誠意、治療を施すのですが、ガンになる前にくだらない人生を送っている人間は、治療が終わってもまた同じようにくだらない人生に戻る…というところでした。
 中期高齢者の私には生きている価値と意味が確かにあるのでしょうか…いや、あるはずだと強弁しておきますが、92歳の末期(ゴメンねー)高齢者の母にはどうなのでしょうか…。だいぶ記憶が怪しくなってきた母自身がどうなのかは不明ですが、生きていてもらうことに私はまだ意味と価値を感じているのですー。