5/21木 退院675人,治療中337名。来週には自粛解除になる…?!2020年05月22日 06:00

5/14木 感染 980人、退院519人、治療中461名 (図)
5/15金 感染 988人、退院549人、治療中439名
5/16土 感染 995人、退院578人、治療中417名
5/17日 感染 1002人、退院589人、治療中413名
5/18月 感染 1003人、退院608人、治療中395名
5/19火 感染 1006人、退院630人、治療中376名
5/20水 感染 1007人、退院658人、治療中349名
5/21木 感染 1012人、退院675人、治療中337名 (図)
* これまでの死亡者は78人 (北海道新聞朝刊から)。

北海道は自粛解除基準にはまだ届きませんが、5/25には解除の判断かというところです。自粛による経済的打撃があまりにも大きいことも、そろそろ判断材料になる― 政府の感染対策委員会に経済学者が数名入ったことも影響するでしょう。
コロナによる疾病として、かなり以前から言われていた血栓症があり、呼吸器だけの病気というわけではないことがはっきりしました。欧米での川崎病類似の症状が確認されるなど、発症するとかなり重篤になるウィルスです。北海道、実質は札幌市では、いまだに300人以上も入院中という状況は、やはり重篤な患者さんがずーっと入院状態が続くためと思われます。
なお、札幌北区にある高齢者施設での院内感染89名、そのうち34名は入院中ですが、それ以外の人はそのまま施設内で、陽性後に陰性となった人だけを外部の施設に移送する…。受け入れ先施設が感染を恐れるための対応とのこと。

免疫ということ―『免疫革命』をあらためて読みなおして2020年05月22日 06:29

先日、テレワーク的に話をしていたら、2003年発行の『免疫革命』講談社インターナショナル/2011講談社α文庫 (著者: 阿保 *1*  安保 徹)の話が出てきました。最近は、PCR検査でのRNAの増幅とか、抗原抗体反応とか、専門的な話がたくさん出てきていますが、今一度あらためて「免疫」の基本について気になりました。
 実は、この免疫革命の話は10年くらい前に聞いていたのですが、その後はあまり意識していませんでした。ということであらためて読みなおしました。
 で、驚きました! いろいろと「やはりそうか…」ということが沢山出てきたからです。
 個人的な事情ですが、かなり以前に肝臓がアルコールを処理しなくなりお酒が飲めなくなりました。そのためクスリもよほどのことがないと服用しなくなりました。クスリの成分は結局は肝臓で分解するわけですが、当の肝臓が非力だからです。
 ということで、数年に1度とか、たまーに病院に行くと「お薬手帳は?」「いえ、クスリは飲んでいないのでありません」と言うと、薬剤師さん達は「…えー、高血圧の薬とかも飲んでいない…変人なのかしら…」といった目つきに変わります。彼らの商売と献身の対象から、はずれているわけですし(^_^;
 野口整体(晴哉の方です)では『風邪の効用』という本があります。実はその本に出会う前から、私は風邪をいつも引き切っていました。一切クスリを飲まず、布団の中でウンウンと一両日ほど唸っているわけです。すると、数日で回復します。ヤレヤレですが、熱を下げて必死に仕事に行くほどの状況でもなかったことが幸いしました。実際のところ、いろいろ調べても「インフルエンザに効くクスリは無い」というお話し。他の人は社会的に必要なのでクスリを飲んで、肝臓を痛めてまでも頑張っているのだなあ…皆様、お疲れ様です―。
 さて、安保先生の考えでは、そうしたクスリ(解熱剤とか)は一時の対症療法で状況をごまかしているに過ぎず、「治癒には繋がっていない」ということです。クスリを飲まない私は、肝心カナメの肝臓を痛めては元も子もないと思っていたので、たいへんに良く分かる考え方なのでした。実際、風邪でウンウンうなりながら数日倒れているというやり方で特に問題なく、この歳までやってきましたし。
 代替医療 (alternative medicine)というように呼ばれている方法には怪しい物がたくさんあると感じますが、時代と共に不思議な機縁で医療そのものも、また治療方法や方向が変わってしまうのも、同じようにややアヤシいところがあります。研究は進むけれども、「治癒(ちゆ)にはつながっていない」(同書より)…。

 突然、心理学の話を入れ込んでしまいますが、だいたい10から15年程度でその当時ブームになっている心理学は廃れてしまいます。そして20年以上も経つと、当時は大流行した何とかセラピーも「何、それ?」ということになっています。若手の心理学者も知らないので次の世代の若者に教えることもありません。
 エゴグラムというのを知っている人でも、それが交流分析から来たということは知らないし、かつてはアダルトチルドレンというと「そうかあ!」だった用語も今は「なにそれ」となっています。現状、はやっているような認知行動療法CBTも似たような運命に墜ちるのでしょう。今は「何それ」となっている心理学死語の例―「ゲシュタルトセラピー」「精神分析」「再決断療法」「普遍的無意識」「社会的証明の原理」「ニューカウンセリング」「人間性(ヒューマニスティック)心理学」「意味への意志(ロゴセラピー)」「全人的医療」「DSM1」「性同一性障害?」などなど死語累々…。
※いまだにひっそりと研究を続けられている研究者の方々、老体の戯言と看破しお許し下さい。閑話休題。

まっ、自分の人生ではあるし、インフォームドコンセントの時代でもあり、憲法で保障されている「愚行権」(というように揶揄されてしまうのですけれども)― それを自分なりに行使していきたいと思います。

*1* オランダで指圧・鍼灸師をしている知人(教え子)から、「免疫革命の著者の漢字が間違ってますよ-」と連絡が入りました。スミマセンでした。早速、訂正しました。「安保 徹 (あぼ とおる)」先生が正しい綴りです。なお、私の世代だと「安保」は「アンポ(アメリカとの安全保障条約)」の意味なので無意識の抵抗があったとか?…。