新型コロナ専門家委員会、昨夜聞いて疲れたけど安心。2020年03月21日 00:35

 長時間、説明が続いていたので疲れましたが、専門家達が何をどのように考えているかが分かったので(19日の夜)、かなり安心しました。
(政治がそれをどの程度まで実現するかは不明ですけれども…)

 北海道については、知事が緊急事態宣言をして小中学校を登校停止させたことで、爆発的な感染にはならないで済んだこと、そのことをきちんと評価したものでした。

 このブログでは道内の推移を書き続けています―。感染者数は累積では少しずつ増えていますが、それと同時に累積での治療終了者の数も増えていて、その差はここ数日くらいでみると、あまり大きな変動も無く70-80名程度で推移しているのです。つまり、北海道では感染爆発にはなっていないし、医療崩壊にも向かっておらず、そうしたことを踏まえて「知事に感謝している」ということでした。
 道知事は周りの意見を聞かずに緊急事態宣言を強行したらしく、かなり批判的な論調もありましたが、中国などからは「よくやった!」といった高評価もあったりしました。
 子どもの預け先が無くて困惑する家庭や、給食がダメになり食材余りとか業者の苦境とか、狭い児童クラブ(学童保育)とかでの担当者の疲弊などなどの批判も噴出でしたが、感染抑止に対する効果が認められたことは何よりでした―。鈴木知事、良かったですね。
(経済的大損失は総理の緊急事態宣言のせいにしておきましょー)

 専門家会議の全体的な論調としては、小中学校の登校停止にどの程度の効果があったかを示す科学的な証拠は無いけれども…という厳密なスタンスですが、日本全体でもいわば「北海道式対応」を前提にして感染抑止を考えているなあ、と感じました。

 北海道方式というのは例えば…の呼び方ですが、まずは感染爆発の前に人との行き来を抑制するような宣言をすること、小中学校を登校停止という措置を通じて「密室、多人数、相手との距離」という3条件を市民らに刷り込んだこと、そして、「感染クラスターにならないように」しながら、それを見つけ出して陽性の人に対処することで、医療崩壊を防いで長期戦にもちこむこと…。
 専門家委員会での方向性はそういうことだと思いました。そして、長期戦にもちこむためには、大規模な集会などを抑制することで感染3条件が起きないようにすることでした。「大阪と兵庫の間の往来をできるだけ取りやめて欲しい」というのも、感染爆発(オーバー・シュート)しないための方策というか「お願い」でした。
 ドイツでは若者達が「コロナ・パーティ」と呼びながらフツーに集まってパーティをしている、という報道がありました。そういう人は国内でもそれなりに居るわけですが、あらかたは「仕事じゃないので大阪・兵庫の移動は今回はやめときまひょ」(怪しい関西弁…)とかで、感染3条件に落ちないように自制するメンタリティの違い…。
 
 専門家委員会の方向についての全体的な印象としては、イギリスがやろうとして、しかし無理だと判断して中止した「集団免疫戦略」…。これが日本では偶発的に?!計画的に?!(北海道大学・西浦教授?!)に進められそうな流れになってきたと思いました。つまり、医療崩壊しない程度に感染が穏やかに進むという長期戦に耐えていると、その間に免疫がついた人数が増えていき、感染爆発は起きなくなる…という戦略です。(その間に、使える既存薬が分かり対症療法のレベルも向上)

 ということで、長期戦ならば、巣ごもり的な「拘禁状況」(例の「縮み志向の日本文化」…)が得意な日本人ならば、それなりに戦えるような見通しもつきました。特に北国の人たちは長い冬を吹雪や荒天を避けて家の中でじっと過ごすのがフツーなので、北海道知事が最初に緊急事態宣言をしたのは、地理的・気候的・文化的条件がかなり整っていたようにも感じたのでした。
 今はもう緊急事態宣言は解除されたので、これからは感染3条件に当たらない社会的経済的活動を始めて行きましょう! あっ、明日は強風の嵐の予想なので、また少し巣ごもり…。

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