コロナ巣ごもりと「回文」― 下から読んでも…2020年03月20日 11:40

『縮み志向の日本文化』という本について書きましたが、視線が拡大するのではなく小さな物事に向かい、内側に、細かなことへと沈潜していく…。
みみっちい「電卓の話題」も書きながら思い出していたのは、「笑点」の司会者だった立川談志が書いたお笑いの本のことでした。

○上から読んでも下から読んでも同じ「しんぶんし (新聞紙)」…とかを回文と呼びます。
 昔、女優の山本陽子(あ、なつかしひ)が言っていた宣伝「下から読んでも山本山(の海苔)」は、漢字の見え方は「山本山」と回文調ですが、正しくありません!
 「ダンスが済んだ」とかが正調回文で、談志が載せていた「談志が死んだ」とかもそうですね。小学生レベルで3文字回文だと「トマト」、「しるし(徴、印)」とか、「ふうふ」とか、「こめこ(米粉)」とか…。ヒマな方は是非、4文字回文などに挑戦してみて下さい。「きつつき」とかありますので。
確か談志の本にあった例だと思いますが、江戸時代の超絶回文―

  「妻の琴 やさしらしさや 床の松」

『縮み志向の日本文化』…。江戸の人々の凄さに痺れました。
巣ごもりは経済的にはダメでしょうが、文化的には今でも得意かもしれないですね。

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